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インプラントで大事なCT撮影

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再手術よりももっとリスクが大きいのは、事故の起こる危険です。
写真(C)はCT撮影の一部をクローズアップしたものですが、点線の部分に小さな:ひだ”が見えます。これは神経の枝分かれしている部分です。このような患者さんは数%いるのですが、レントゲン写真では、この枝分かれは見つけることができないのです。

もし、CT撮影せずに手術をすれば、枝分かれの神経をドリルで傷つけるおそれが、非常に高い確率であったでしょう。

小さな枝分かれであっても、傷つけると。年ほどは神経がマヒして、ほっぺたやくちびるの感覚がなくなります。万一、大きな神経を傷つけるようなことがあれば、半年程度のマヒではすまない大事故となります。

chapter-Qインプラント手術には絶対欠かせない、CT撮影とその診断技術写真(D)はもっとも危険な事例です。CT撮影で、アゴの骨の中を”おとがい下動脈という動脈が走っているのが判明しました。

この場所に:おとがい下動脈が走っている患者さんはまれで、確率は1%程度です。しかし、それだけに見落として手術中にドリルで傷をつけると、大量出血の事故につながります。CT撮影がインプラントの手術にとって、絶対に欠かせない方法であることは、何度繰り返してもいいぐらい、非常に大切なことなのです。

CT撮影に対する不安もこの際、解消しておきましょう。CT撮影は、インプラント治療ではきわめて有用です。危険を回避できますし、歯科医にとっては計画的な手術をおこなうための準備ができます。

外科医には、有名な鉄則があります。「オペは計画で決まる」という言葉です。この言葉は私たち外科医にとっては絶対の大原則です。オペ、つまり手術は実際に始める前から始まっているのです。というより、手術前の計画が成否の鍵を握っています。失敗のない計画を立てられるのは、CT撮影あってこそなのです。

私にしてみれば、CT撮影をしないで手術をするのは、まさしくぶっつけ本番で手術をするようなものだと思います。

しかし、CT撮影の被ばく量はどうなのかと、疑問を呈する方もいるのではないでしょうか。健康にどのような影響をおよぼすのか、心配される方も実際にいますので、お教えしましょう。

参考までに申し上げれば、当院(真摯会クローバー歯科6つの医院)のCT撮影の被ばく量は、およそ胸のレントゲンを撮影するのと変わりありません。大変少ないレベルです。

数値的に申し上げますと、被ばく量は0.2mSv(ミリシーベルト)です。といってもピンとこないと思います。この被ばく量は、東京・ニューヨーク間を飛行機で往復した際に、自然に受ける放射線量と同じです。アメリカへの海外旅行1回分にすぎません。

普通の総合病院で、同じアゴの部位のCT撮影をすると、被ばく量は3倍になります。歯科用CTは非常に被ばく量が少ないのです。

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